◆ 建造物の湿度制御温風処理用のシステムは、建造物を覆う断熱性と気密性の高い覆い屋と、湿度制御された温風を発生・送風する装置など、計測制御システム(ハードウェアとソフトウェア)から成り立っています。
◆ 断熱覆い屋の床・壁・天井は、厚さ100mmのスタイロフォームの両面を気密シートと12mm厚さのコンパネ合板で挟み込んだ構造体で構成されています。構造体の接合部分は気密性をあげるためにアルミテープで目地どめをしています。この仕様によって高気密高断熱住宅の気密レベル以上の性能が得られ、東照宮御仮殿鐘楼の覆い屋では相当隙間面積C値はおよそ0.04cm2 /m2 でした。覆い屋の気密断熱が高いほど、処理システムの負荷が低減します。
◆ 計測制御システムは、覆い屋内外の温湿度分布や装置の状態を測定するセンサ類と、湿度制御温風を発生させるヒータ・加湿器、冷却・除湿のための装置類、送風のためのファンやダクト類などの駆動・制御装置で構成されています。このシステムはトータルシステム研究所が開発しました。
◆ システムは電気で駆動します。現場の電源状況によっては、発電機を用いる場合もあります。欧州では熱源としてプロパンガスを用いていますが、日本ではより高い安全確保のために電気駆動としています。またそのために様々な省エネ技術の導入も検討しています。
◆<温湿度制御性能に関する説明 準備中>